トゥオジャンゴサウルスとは
学名(属名) | Tuojiangosaurus |
名前の意味 | 沱江(中国の河)のトカゲ Tuojiang(沱江)[地名]-saurus(トカゲ)[ギリシャ語] |
分類 | 鳥盤目・装盾類 (装盾亜目・剣竜下目・ステゴサウルス科) |
全長 | 約7m |
食性 | 植物食 |
生息時期 | ジュラ紀後期(約1億6000万年前) |
下分類・種名 | Tuojiangosaurus multispinus |
論文記載年 | 1977 |
記載論文 | On the stegosaurian remains from Zigong (Tzekung), Szechuan province. Vertebrata PalAsiatica 15. by Z. Dong, X. Li, S. Zhou and Y. Zhang. 1977. |
特徴
トゥオジャンゴサウルスは、中国で発見された剣竜です。

トゥオジャンゴサウルスの背中には、少なくとも15対の骨板(プレート)が二列に並んでいました。北米のステゴサウルスが持つ、幅の広い五角形のプレートとは異なり、トゥオジャンゴサウルスのプレートはより背が低く、狭い三角形で、先端が鋭く尖っていたのが特徴です。
そして、尾の先には、全ての剣竜が持つ強力な防御兵器、2対4本の鋭い骨のスパイク(通称:サゴマイザー)が水平に突き出ていました。これを左右に振り回すことで、ヤンチュアノサウルスのような大型の捕食者から身を守っていたと考えられます。
発見当初はその正確な位置が謎でしたが、その後の研究で、肩甲骨の上から後方に向かって、非常に長大な一対のスパイクが突き出ていたことが分かっています。この「肩のトゲ」は、アフリカのケントロサウルスなど、一部の剣竜だけが持つ特徴です。その役割は、敵の攻撃から体の側面を守るための防御武装であったという説や、仲間を見分けたり、異性にアピールしたりするためのディスプレイであったという説が有力視されています。
前脚が短く、他の剣竜に比べても頭が低い位置にあったので、地面付近に生えている背丈の低い草を食べていたと推定されています。

肩のトゲは復元されていません

トゥオジャンゴサウルスの切手・化石ギャラリー


