パキリノサウルス

Pachyrhinosaurus

パキリノサウルス化石


イントロダクション

パキリノサウルスの切手

パキリノサウルスは、2013年に公開されたイギリス・アメリカ・オーストラリアの合作映画"Walking with Dinosaurs(邦題ウォーキングwithダイナソー)"に主役として登場しました。
約7000万年前-白亜紀末期のアラスカを舞台にした、パキリノサウルスの温暖地への大移動、生存競争を描いた映画でした。


特徴

パキリノサウルスの最大の特徴は、鼻の上の分厚くなったデコボコです。
ちょうど、他の多くの角竜・ケラトプス類が角をもつ位置にあります。

パキリノサウルスの頭骨化石

パキリノサウルスの頭骨化石(2014年撮影)

その役割についてはわかっていませんが、「同種との力くらべをするときに相手を傷つけないように、角ではなくデコボコの突起となった」とする説や、 「パキリノサウルスの角は化石に残らないケラチン質でできており、鼻の上のデコボコはその土台となった」説などが提唱されています。

フリルの後方には、真ん中に伸びる短い突起と、外側に伸びる長めの突起があります。


寒い土地での集団生活

1986-1989年の発掘調査でアラスカのブルックス山脈の斜面−白亜紀後期(約7000万年前)の地層から、9体のパキリノサウルスの化石が集団で見つかりました。 成体(大人)から亜成体(子ども)まで含まれており、群れで暮らしていた可能性が示唆されています。

パキリノサウルスの切手

白亜紀後期当時のブルックス山脈は高いところで標高6000m。 北極圏にあったこの土地は、冬になると厚い氷が大地を覆っていたでしょう。 ここを集団で移動するパキリノサウルスの姿は、2013年公開の映画「ウォーキング with ダイナソー」でも描かれました。


発見と論文記載

1945-1946年に、カナダ・アルバータ州のホースシュ・キャニイオン累層(Horseshoe Canyon Formation)で頭骨化石が発掘されました。 そのあと数年の間に、アルバータ州のセント・メアリー川層(St. Mary River Formation)からも同種の化石が出土します。 1950年、アメリカ系カナダ人古生物学者チャールズ・スタンバーグ(Charles Mortram Sternberg)によって、新属新種としてパキリノサウルス(Pachyrhinosaurus canadensis)が記載されます。 放射線測定により、ホースシュ・キャニイオン累層は7400万年-6700万年前の地層と測定され、そのころこの場所は湿地、氾濫原が広がる湿った亜熱帯気候だったことがわかっています。


パキリノサウルスの基本データ

学名(属名) Pachyrhinosaurus
名前の意味 分厚い鼻を持つトカゲ
pachys(分厚い)[ギリシャ語]-rhino(鼻)[ギリシャ語]-saurus(トカゲ)[ギリシャ語]
分類(分岐分類) 鳥盤目・周飾頭類(周飾頭亜目・角竜下目)
体長(大きさ) 約5 - 8m
食性 植物食
生息時期 白亜紀後期
下分類・種名 Pachyrhinosaurus canadensis
Pachyrhinosaurus lakustai
Pachyrhinosaurus perotorum
論文記載年 1950
属名の記載論文 Pachyrhinosaurus canadensis, representing a new family of the Ceratopsia, from southern Alberta.
National Museum of Canada Bulletin. 118.
by Charles Mortram Sternberg. 1950.

 
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