世界中の博物館で愛される長大な竜脚類・ディプロドクス
このギャラリーでは、日本国内の特別展や博物館で撮影されたディプロドクスの全身骨格・頭骨化石と、世界各国で発行された恐竜切手を収録しています。ジュラ紀後期の北米に生息していたディプロドクスは、完全な骨格が知られる恐竜の中でトップクラスの「長さ(全長約24〜33メートル)」を誇る植物食恐竜です。20世紀初頭に実業家アンドリュー・カーネギーが「ディッピー」の愛称で知られる全身骨格レプリカを世界中の博物館へ寄贈したことで、恐竜展示の象徴的な存在として広く親しまれてきました。写真や切手を見比べることで、洗練された長大なボディ構造を観察することができます。
化石
掲載している全身骨格・頭骨化石の見どころと観察ポイント
化石写真を観察する際は、まずシルエットに注目してみてください。同じ時代を生きた頑丈で重厚なアパトサウルスや、前脚が長く背中の傾いたブラキオサウルスとは対照的に、ディプロドクスは背骨の内部に空気の袋(気嚢)が入り込むことで軽量化されており、首からムチのように長い尾の先端までが「吊り橋」のように水平に伸びる美しいプロポーションを持っています。次に、「頭骨化石」を観察すると、細長い顎の先端だけに「鉛筆のような細い歯」が密集していることが分かります。これは硬い枝を噛み砕くのではなく、クシのように歯を滑らせてシダ植物などの柔らかい葉だけを効率よくしごき取るための特殊な構造です。
切手・イラスト
切手デザインから楽しむディプロドクスの姿勢と体色の変遷
「切手・イラスト」のコーナーでは、世界各国で発行された恐竜切手を掲載しています。ディプロドクスの切手を見比べると、時代による復元姿勢の移り変わりがよく分かります。古い時代の切手では、長い尻尾を地面にだらりと引きずり、首をヘビや白鳥のように高く持ち上げた姿で描かれていました。しかし研究が進むにつれ、長い首と尾で前後のバランスをとり、体全体を地面と水平に保って歩く躍動的な姿へと変化しています。また、切手では単調なグレーや緑色で描かれることが多いものの、近年の皮膚化石の色素解析では赤褐色と黒のまだら模様(カモフラージュ柄)を持っていた可能性も示されており、科学の進歩を思い浮かべながら鑑賞するのもおすすめです。