コエロフィシス

Coelophysis

コエロフィシスの化石


イントロダクション

コエロフィシスの全身骨格

コエロフィシスの全身骨格(2004年撮影)

コエロフィシスCoelophysisは、三畳紀後期(約2億1000万年前)に生息した恐竜です。
カーネギー自然史博物館所蔵のコエロフィシス頭骨化石は、1998年スペースシャトル・エンデバーに乗って宇宙へ行っています。


特徴

コエロフィシスは、三畳紀後期に出現した初期恐竜の一種です。
体長約2.5メートル・体重30kgほどでした。

コエロフィシスの切手

コエロフィシスの切手

アメリカ・ニューメキシコ州で、数100体の骨格化石が見つかっています。 首は長く、早く走るために骨に空洞が出来ていました。

コエロフィシスの前足(手)の指は4本でした。そのうち1本は小さく、機能していない状態だったようです。
獣脚類は 進化するにつれて 指の数を減らしていく傾向があります(*1)。 4本指から3本指への進化の過程だったかも知れません。

コエロフィシスの全身骨格化石

コエロフィシスの全身骨格化石(2017年撮影)

(*1)単純に時期と、獣脚類の指の数の推移を見てみると、進化に伴って数が減っていったことが分かります。
最古に近い恐竜エオラプトルの前足指は5本ありました。
コエロフィシスは指が4本、
ジュラ紀中期のケラトサウルスも4本、
ジュラ紀後期のアロサウルスは3本、
白亜紀後期のティラノサウルスは2本指となっていきます。


コエロフィシスの生態

コエロフィシスの切手

コエロフィシスの切手

コエロフィシスは群れで行動して、集団で狩りを行ったと考えられています。 体重を軽減する中空の骨をもって30kgに満たないほど軽く、長い脚で素早く行動できました(歩幅は75cmと推定されています)。

以前[お腹に子供のものと考えられた化石が残っていたこと]から共食い説がありましたが、後に 腹部に残っていた化石はワニのものであることがわかりました。昆虫や爬虫類を捕食していたようです。

コエロフィシスの群集産状化石

コエロフィシスの群集産状化石(2017年撮影)
アメリカ・ニューメキシコ州のChinle Formation-Ghost Ranch (Whitaker)採石場で発見れました。


発見と記載

コエロフィシスの切手

コエロフィシスの切手

1887年エドワード・コープ(Edward Drinker Cope)は、アメリカ・ニューメキシコ州北西部Chinle Formationでアマチュアの化石収集家によって発見された標本を、コエルルス(Coelurus)属の一種として同定しました。 コエルルス(Coelurus)は、ボーンウォーズで知られる競争相手チャールズ・マーシュ(Othniel Charles Marsh)によって1879年に記載された属でした(当時、マーシュはコエルルスを恐竜とは考えていなかったようです)。 当時敵意に満ちた相手マーシュが記載した属にもかかわらず、コープはこの標本をコエルルス(Coelurus)の一種に含めました。

しかし、コープは更なる調査を続け、脊椎(背骨)にコエルルス(Coelurus)との差異が認められることを確認します。 2年後1889年に新属コエロフィシス(Coelophysis)を設け、自身が同定していた標本を記載・分類し直します。


コエロフィシスの切手・化石

コエロフィシスの全身骨格化石

コエロフィシスの全身骨格化石(2012年撮影)

コエロフィシスの切手

コエロフィシスの切手

コエロフィシスの全身骨格化石

コエロフィシスの全身骨格化石(2017年撮影)


コエロフィシスの基本データ

学名(属名) Coelophysis
名前の意味 骨が空洞の形
koilos(空洞の)[ギリシャ語]-physis(形状)[ギリシャ語]
分類(分岐分類) 竜盤目・獣脚類 (獣脚亜目・ケラトサウルス下目)
全長 約2.5m
食性 肉食
生息時期 三畳紀後期
下分類・種名 Coelophysis bauri
Coelophysis longicollis
Coelophysis williston
論文記載年 1889
属名の記載論文 On a new genus of Triassic Dinosauria.
The American Naturalist. 23.
by Cope, E.D. 1889.

 
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