エオラプトル

Eoraptor

エオラプトルの化石


イントロダクション

エオラプトルの産状化石

エオラプトルの産状化石(2004年撮影)

エオラプトルは三畳紀後期(約2億3000万年-2億2800万年前)に生息した、最初期の恐竜のひとつです。
アルゼンチンで発見されています。

長い間獣脚類と考えられてきましたが、新しい発見・研究により竜脚形類に分類替えされる可能性が出てきました。


特徴

エオラプトルは現在知られている中で、最初期に生息していた恐竜のひとつです。
後脚は長く、軽量で、それまでの爬虫類とは比べものにならないくらい速く走れたようです。 エオラプトルが繁栄した三畳紀後期(約2億3000万年-2億2800万年前)には、他の小動物にとって大きな脅威となったでしょう。

前足(手)の指は5本あり、そのうちの2本は退化しつつありました。

エオラプトルの全身骨格化石

エオラプトルの全身骨格化石(2017年撮影)


エオラプトルは獣脚類か?竜脚形類か?

エオラプトルの全身骨格化石

エオラプトルの全身骨格化石(2006年撮影)

エオラプトルが記載された1993年以降、2011年まで獣脚類と考えられてきました。後方の歯は肉食恐竜-獣脚類特有の鋭い歯が並んでいます。

論争のきっかけは、2011年に新属恐竜エオドロマエウスが研究されたことでした。
エオドロマエウスは、エオラプトルとほぼ同時期に同地域に生息した恐竜です。発見された当初はエオラプトルの一種と考えられましたが、 調査が進むにつれて独自性が見つかり、"エオドロマエウス"は独立した属として記載されました。
エオドロマエウスの調査・研究の過程でエオラプトルとの比較・検証が行われ、その結果、エオラプトルには竜脚形類の特徴を備えていることがわかったのです。

「エオドロマエウスが2億3000万年前の南米に生息した獣脚類なら、エオラプトルってどうなの?」って感じなのかな。

顎の前方の歯は、原始的な竜脚形類に似て木の葉の形をしていました。また、外鼻孔や前足の指の形体も竜脚形類に似ています。 エオラプトルは獣脚類と竜脚形類の両方の特徴を併せもつ恐竜だったのです。
エオラプトルが獣脚類なのか、竜脚形類か、あるいは獣脚類と竜脚形類が分化する以前の属なのか、まだ結論はでていません。 今後、更なる議論がなされていくでしょう。


エオラプトルの切手・化石

エオラプトルの全身骨格化石

エオラプトルの全身骨格化石(2017年撮影)


エオラプトルの基本データ

学名(属名) Eoraptor
名前の意味 夜明けのドロボウ
eos(暁、夜明け)[ギリシャ語]-raptor(泥棒、略奪者)[ラテン語]
分類(分岐分類) 竜盤目・獣脚類 (獣脚亜目)?
竜盤目・竜脚形類の可能性も
全長 約1m
食性 雑食
生息時期 三畳紀後期
下分類・種名 Eoraptor lunensis
論文記載年 1993

 
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