恐竜(オヴィラプトル トロオドン)は、オスが卵を温めていた
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白亜紀後期(9500万年-6500万年前)の恐竜・小型獣脚類-オヴィラプトルやトロオドンはオスが卵を温めていた可能性が高いことを、米モンタナ州立大学などの研究チームが発表しました。
性別の判定には、「骨髄骨」という組織の形跡を調べたそうです。鳥類のメスは産卵前、後ろ脚に骨髄骨を作り、卵の殻にするためのカルシウムを蓄えます。 この形跡はティラノサウルス等の化石にも見られます。
卵を抱いた状態のオビラプトルやトロオドンの化石の骨髄骨を調べたところ、その形跡はありませんでした。卵を抱いているのは「卵を産んだ経験のない個体」であると考えられます。 「お母さん」ではないことが分かったのです。研究チームによると、卵を温めていたのは「父親」、つまりオスの可能性が高いと推測しています。