トロサウルス

Torosaurus

トロサウルス化石


特徴

トロサウルスの頭骨化石

トロサウルスの頭骨化石(2011年撮影)

トロサウルスは、現時点で見つかっている古生物・現生の陸棲動物の中で、最大の頭をもつ動物です。
頭骨の長さは2.7mに及び、鼻の上と眼の上に計3本の角を備えています。全長6-8m、体重約5-8tになる最大級の角竜です。

トリケラトプスと同時期・同地域に生息していましたが、トロサウルスのフリルには大きな穴が空いていること(トリケラトプスには無い)、フリル表面上方に伸びる長い鱗状骨などによって見分けることができます。


トリケラトプスと同属説

トロサウルスとトリケラトプスは発見された当初から類似点が指摘されてきました。
生息場所(産地)も含めて多くの共通点が報告されています。

トロサウルスの切手

2010年、モンタナ州立大学のグループによってトリケラトプス29頭、トロサウルス9頭の分析が行われました。 そこで、「トロサウルスと呼ばれているものは、成熟したトリケラトプスである」と結論づけています。
"トロサウルスは大きな成体のみが発見されており、子ども・幼体のトロサウルスが見つかってないこと"や"トリケラトプスとトロサウルスの違いは、フリルの形状のみで認められること"、"フリルの開口部は、成長(頭骨が重くなるの)に伴い空いてくるもの"だと考えました。

ところが、2013年"トリケラトプスとトロサウルス同属説"に対する反証が示されます。
トロサウルスとトリケラトプスの成長に伴う頭骨変化の形態計測研究を行い、「トロサウルスとトリケラトプスは別種である」ことを証明したのです。
2015年には"同属説"を推進していたメンバが同説を放棄し、現在ではトロサウルスとトリケラトプスが別の属である結論で落ち着いています。


発見と論文記載

トロサウルスの切手

トリケラトプスが記載された2年後の1891年、チャールズ・マーシュに雇われた化石ハンターだったジョン・ベル・ハッチャー(John Bell Hatcher)が、 アメリカ・ワイオミング州南東部ランス層(the Lance Formation)で穴の開いた部分的な頭骨、それを覆うフリルの化石を発見します。 同年、チャールズ・マーシュ(Othniel Charles Marsh)によって新属新種トロサウルス(Torosaurus latus)が記載されました。

トロサウルスは現在、"Torosaurus latus"と"Torosaurus utahensis"の2種が知られています。 かつて3つ目の種となる"Torosaurus gladius"の存在も唱えられていましたが、現在では"Torosaurus Latus"と同種と考えられています。


トロサウルスの切手・化石

トロサウルスの切手


トロサウルスの基本データ

学名(属名) Torosaurus
名前の意味 突き通されたトカゲ
toros(穴のあいた、貫通する)[ギリシャ語]-saurus(トカゲ)[ギリシャ語]
分類(分岐分類) 鳥盤目・周飾頭類(周飾頭亜目・角竜下目)
体長(大きさ) 約6 - 8m
食性 植物食
生息時期 白亜紀後期(約6800万年-6600万年前)
下分類・種名 Torosaurus latus
Torosaurus utahensis
論文記載年 1891
属名の記載論文 Notice of new vertebrate fossils.
The American Journal of Science, series 3 42.
by Othniel Charles Marsh. 1891.

 
Copyright dino-tail.com & 恐竜のしっぽ.jp by S.Kanazawa, All Rights Reserved.
恐竜のしっぽサイトロゴ