サイカニア

Saichania

サイカニア化石


イントロダクション

サイカニアの全身骨格化石

全身骨格化石(2013年撮影)

サイカニアの属名は、"うつくしいもの"を意味するモンゴル語に由来しています。 トゲトゲの装甲を、頭部や腕、尻尾にまでまとっています。


特徴

サイカニアの切手

サイカニアの特徴は、「ヨロイ竜特有の身体を覆う骨質化した皮膚、装甲(よろい)」と「しっぽの先の硬い塊」、「しっぽの両側にも並んだスパイク状のトゲトゲ」です。頭部はゴツゴツした多角形の塊で覆われていました。
装甲やしっぽの先の硬い塊は、子どものころにはあまり発達していなかったようです。

サイカニアの全身骨格化石

全身骨格化石(2011年撮影)

サイカニアの鼻からのびる気道は、他のよろい竜に比べて複雑な構造をしていることもわかっています。 複雑な気道はなにかの役割を果たしていたと考えられますが、よくわかっていません。

オアシスが点在する砂漠に生息していたと考えられています。

サイカニアの全身骨格化石

全身骨格化石(2014年撮影)


発見と論文記載

サイカニアの頭骨スケッチ(記載論文1977年)

サイカニアの頭骨スケッチ(標本番号GI SPS 100/151)-記載論文抜粋(1977年)
出典:Ankylosauridae (Dinosauria) from Mongolia.
Palaeontologia Polonica. 37.
by Maryanska, T. 1977.

1970-1971年にポーランドとモンゴルのゴビ砂漠調査隊がヨロイ竜(曲竜類)の化石を発見しました。 1977年ポーランドの古生物学者テレサ・マリアンスカ(TeresaMaryanska)によって、新属サイカニア(Saichania)が記載されました。 属名の意味は、"美しいもの"。ホロタイプ標本の保存状態の良さを表したものでした。 ホロタイプ標本は標本番号GI SPS 100/151でカタログ化され、頭骨や17の脊椎、左肩や前肢などが関節がつながった状態で発掘されています。

2011年には亜成体(子ども)の発見も報じられましたが、その後の調査でピナコサウルスのものであることが判明しました。

サイカニアは、モンゴル・ゴビ砂漠のBarun Goyot Formation(約7200万年-7100万年前の地層)とNemegt Formation(約7000万年前の地層)から発掘されています。


サイカニアの切手・化石

サイカニアの頭骨化石

頭骨化石(2009年撮影)

サイカニアの尾

尾の両側にもトゲトゲのヨロイがあります。(2013年撮影)


サイカニアの基本データ

学名(属名) Saichania
名前の意味 美しいもの
Sayiqan(美しい)[モンゴル語]-ia[ラテン語接尾語]
分類(分岐分類) 鳥盤目・装盾類 (装盾亜目・曲竜下目)
体長(大きさ) 約6 - 7m
食性 草食
生息時期 白亜紀後期(約7200万年-7000万年前)
下分類・種名 Saichania chulsanensis
論文記載年 1977
属名の記載論文 Ankylosauridae (Dinosauria) from Mongolia.
Palaeontologia Polonica. 37.
by Maryanska, T. 1977.

 
Copyright dino-tail.com & 恐竜のしっぽ.jp by S.Kanazawa, All Rights Reserved.
恐竜のしっぽサイトロゴ