ライスロナックス

Lythronax

ライスロナックスの化石


イントロダクション

ライスロナックスの全身骨格化石

全身骨格化石(2015年撮影)

ライスロナックスは、アメリカ・ユタ州南部のグランド・ステアケース・エスカランテ公園(国立保護区)で発見されたティラノサウルス類です。 ティラノサウルスより1000万年古い時期、約8000万年前に生息していました。

日本語では、"リトロナクス"や"ライスロナクス"と呼ばれることもあります。学名の意味は「流血王」。


特徴

ライスロナックスは、白亜紀後期(約8000万年前)の北米に生息したティラノサウルス類です。 全長約8m、体重約2500kgと推定されています。

ライスロナックスの全身骨格化石

全身骨格化石(2016年撮影)

ティラノサウルスより身体は小柄でしたが、頭骨は幅広く、立体的に物を見やすい位置に目があるため、獲物との距離感を計りやすく狩る際には有利でした。
頭骨や分厚い歯、短い前肢(腕)はティラノサウルス・レックスやタルボサウルス・バタールの特徴を備えています。
ライスロナックスを発見・記載したユタ大学の研究チームによると、「ティラノサウルス・レックスの直接的な祖先ではないが、それより以前に共通の祖先から分岐したことは明らか」とコメントしています。


発見と論文記載

ライスロナックスの頭骨化石とスケッチ(2013年)

ライスロナックスの頭骨化石とスケッチ(2013年)
標本番号UMNH VP 20200でカタログ化された化石群
出典:Tyrant Dinosaur Evolution Tracks the Rise and Fall of Late Cretaceous Oceans.
PLoS ONE. 8.
by Mark A. Loewen.; Randall B. Irmis.; Joseph J. W. Sertich.; Philip J. Currie.; Scott D. Sampson. 2013.

2009年、アメリカ・ユタ州南部グランド・ステアケース・エスカランテ公園(国立保護区)のワイウェップ層(Wahweap Formation)で、右上顎、両鼻骨 、右前頭 、左頸動脈などの化石が発掘されました。 放射線同位元素の計測により、同地層は8075万年-7960万年前に堆積したものと推定されています。
2013年、マーク・ローウェン(Mark A. Loewen)、フィリップス・カリー(Philip J. Currie)らにより、ティラノサウルス科に属する新属新種ライスロナックス(Lythronax argestes)が記載されることになります。

ライスロナックスは北米のほか、アジアからも産出しています。


ライスロナックスの基本データ

学名(属名) Lythronax
名前の意味 流血王
lythron(血)[ギリシャ語]-anax(王)[ギリシャ語]
分類(分岐分類) 竜盤目・獣脚類(獣脚亜目・テタヌラ下目)
全長 約8m
食性 肉食
生息時期 白亜紀後期
下分類・種名 Lythronax argestes
論文記載年 2013
属名の記載論文 Tyrant Dinosaur Evolution Tracks the Rise and Fall of Late Cretaceous Oceans.
PLoS ONE. 8.
by Mark A. Loewen.; Randall B. Irmis.; Joseph J. W. Sertich.; Philip J. Currie.; Scott D. Sampson. 2013.

 
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