恐竜のしっぽ

アナトティタン

Anatotitan
図鑑 / 恐竜のしっぽ
 

アナトティタンとは

学名(属名) Anatotitan
名前の意味 巨大なカモ(鴨)
anas(カモ)[ラテン語]-Titan(巨人)[ギリシャ語]
分類 鳥盤目・鳥脚類 (鳥脚亜目・ハドロサウルス科)
全長 約9-12m
食性 植物食
生息時期 白亜紀後期
下分類・種名 Anatotitan copei
Anatotitan longiceps
論文記載年 1990

特徴

アナトティタンの切手
トラコドンと記載されています

1970年代に発刊された多くの図鑑には、"トラコドン"の名前で描かれた恐竜が載っていました。
現在ではトラコドンはアナトティタンと同一属とする説が有力視されており、"トラコドン"の属名は破棄されています。

頭骨化石(2012年撮影)

アナトティタンは、白亜紀末の北米に生息した最大級の鳥脚類。
カモ(鴨)のように平たい口が特徴的なカモノハシ竜です。

ミイラ化した化石も発見されています。体表はトカゲのような皮膚組織で覆われ、指のあいだには皮膜がありました。

その皮膜は水かきと考えられ1970年代までは水棲のように描かれたこともありましたが、現在ではアナトティタン水棲説は否定されています。 指のあいだにあった皮膜は肉質のパッドが乾燥して緩んだものと推定され、アナトティタンを含むハドロサウルス類は陸上で生活していたことがわかっています。

トラコドン、アナトサウルス、アナトティタン

恐竜は のちの発見・研究によって、異なる種が同じ種に統合されたり、同じ種だったものが「実は違った」と分かることがあります。
現存しない動物を研究対象にしているため、発見された化石が不十分だったり、性別や成長段階による違いの判定などが難しいのです。

アナトティタンの切手
アナトサウルスと記載されています

1970年代"トラコドン"と呼ばれていた恐竜は、現在ではアナトティタンと同一属とする説が有力視されており、 "トラコドン"の属名は破棄されています。

また、"アナトサウルス"と記載されていた恐竜は、"エドモントサウルス"と"アナトティタン"が混合された産物であることが判明しています。
そのため、かつてアナトサウルスとされた化石のうち、エドモントサウルスと異なる特徴をもつものはアナトティタンとして再分類されました。

アナトティタンの切手・化石ギャラリー

 

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