ランフォリンクス

Rhamphorhynchus


イントロダクション

ランフォリンクスの切手

ランフォリンクスは、ジュラ紀後期(約1億5000万年-1億4850万年前)に生息していた翼竜です。
部分化石はイギリス・スペイン・ポルトガルから見つかっていますが、ドイツ・ゾルンホーフェンからは翼膜などの組織が残った保存状態の良い化石が発掘されています。

1830年代から1930年代まで、ランフォリンクス属には多くの種が記載されました。
現在では、その多くがRhamphorhynchus münsteri種の各成長段階-幼体から成体まで-の化石と考えられています(1995年の論文より)。


特徴

ランフォリンクスの切手

ランフォリンクスは、長い尾と尾先に菱形の尾翼をもっていました。
歯とくちばしの形、胃の内容物などから、魚食だったと考えれています。上顎に20本、下顎に14本の歯が生えていました。

同時代の小型翼指竜亜目のいくつかの種が持つような鶏冠(とさか状の膨らみ)は、ランフォリンクスにはなかったようです。

ランフォリンクスの全身骨格化石

ランフォリンクスの全身骨格化石(2015年撮影)


ランフォリンクスの成長

ランフォリンクスの切手

かつて別の種のものと考えられた化石が同一種Rhamphorhynchus muensteriの各成長段階のものであったことがわかったことから、 ランフォリンクスがどのように成長していったのか、研究も進みました。

若いころには相対的に、頭骨(くちばし)は短く、大きな眼をもっていました。 成長につれて、くちばしは長く伸びていきます。歯の数は変わらないものの、その形は短く太いイメージに変わっていきます。

尾先の扇も、成長によって形を変化させます。
幼体では楕円に近い形ですが、成長するに従って菱形(四角形)になっていきます。体長が最大長になったものは最終的には尾先の扇は三角形に近い形に変化するそうです。

3年ほどかけて最大体長に近づいて、それ以降の身体的成長は鈍化しました。

強膜輪(眼にかかる圧力や光量を調整する機能をもつ輪)の解析によって、おそらくランフォリンクスは夜行性で、自身が水中に潜って魚を補食していたと考えられています。


ランフォリンクスの基本データ

学名(属名) Rhamphorhynchus
名前の意味 嘴状の鼻先
分類 翼竜目・: 嘴口竜亜目・ランフォリンクス科
体長(大きさ) 約1.2m
翼開長 約1.8m
食性 魚食
生息時期 ジュラ紀後期
下分類・種名 Rhamphorhynchus muensteri
Rhamphorhynchus etchesi
論文記載年 1847

 
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