イクチオサウルス

Ichthyosaurus


特徴

イクチオサウルスの切手

イクチオサウルスの切手

イクチオサウルスは、三畳紀後期~ジュラ紀前期に生息した魚竜です。ヨーロッパ(イギリス、ドイツ、オランダ、スイス)やアジア(インドネシア)など幅広い地域から、保存状態の良い化石が多数みつかっています。
全長は約3m。現生のイルカに似た体型をしていますが、陸から海に戻った海棲爬虫類です。外耳骨は硬く、水中の震動を鋭敏に感じ取ることができたようです。 魚やイカが泳ぐときに生じる微細な水の震動を感知し、これらを捕食していました。

イクチオサウルスやその他の魚竜について、出産シーンを閉じ込めたようなプレート化石も複数みつかっており、卵胎生(母親のお腹の中で卵を孵して、赤ちゃんのかたちで産む)であったことがわかっています。 産まれた直後から自力で泳げるよう、尾びれが発達していました。

イクチオサウルスの全身骨格化石(2015年撮影)

イクチオサウルスの全身骨格化石(2015年撮影)


化石収集家メアリー・アニング

メアリー・アニングが発掘したイクチオサウルス

メアリー・アニングが、1823年に発掘したイクチオサウルス(2017年撮影)
大英自然史博物館に所蔵されています
(2017年東京・国立科学博物館で開催された「大英自然史博物館展」で展示されました)

イギリスの化石収集家&化石商として有名なメアリー・アニング(Mary Anning)。 彼女を一躍有名にしたのが、1823年に発掘したイクチオサウルスの全身骨格標本でした。

1811年にジョセフ・アニング(Joseph Anning)が、イギリス・ドーセット(Dorset)で魚竜の頭骨化石を発見しました。これが世界で初めてのイクチオサウルス発見となります。 翌年1812年、その他の部位をジョセフ・アニングの妹だったメアリー・アニング(当時12歳)が発見しました(現在この標本は、発見者アニングの名前を冠した"Ichthyosaurus anningae"の種名が与えられ、イギリス・サウスヨークシャー州にあるドンカスター博物館に所蔵されています)。

1821年、イギリスの古生物学者Henry De la Beche & William Conybeareが新属としてイクチオサウルスを論文記載します。 アニング兄妹が発掘したものとは別の模式標本によるものでした。

1823年、最も有名となるイクチオサウルス(ichthyosaurus communis)の骨格標本をメアリー・アニング(Mary Anning)が発見します。 驚くべき保存状態だったこの標本は、大英自然史博物館に所蔵されています。

イクチオサウルスの新種(2017年記載)

2017年に記載された新種のイクチオサウルス・サマーセテンシスの骨格標本
出典:On the largest Ichthyosaurus: A new specimen of Ichthyosaurus somersetensis containing an embryo.
Acta Palaeontol. Pol. 62.
by Dean R. Lomax and Sven Sachs.


イクチオサウルスの切手・化石

イクチオサウルスの切手

イクチオサウルスの切手


イクチオサウルスの基本データ

学名(属名) Ichthyosaurus
名前の意味⁄語源 魚のようなトカゲ(爬虫類)
ichtys(魚のような)[ギリシャ語]-saurus(トカゲ)[ギリシャ語]
分類 魚竜目・イクチオサウルス科
全長 約3m
食性 肉食(魚やイカなど)
生息時期 三畳紀後期-ジュラ紀前期
下分類・種名 Ichthyosaurus communis
Ichthyosaurus breviceps
Ichthyosaurus conybeari
Ichthyosaurus intermedius
Ichthyosaurus anningae
Ichthyosaurus somersetensis
論文記載年 1821

 
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