恐竜のしっぽ

アーケロン

Archelon
古生物図鑑 / 恐竜のしっぽ
 

アーケロンとは

学名(属名) Archelon
名前の意味 古代の亀
分類 カメ目・潜頸亜目・ウミガメ上科・プロトステガ科
全長 約4m
食性 雑食
生息時期 白亜紀後期(約7500万年前)
下分類・種名 Archelon ischyros
論文記載年 1896
模式標本の記載論文 Archelon ischyros: a new gigantic cryptodire testudinate from the Fort Pierre Cretaceous of South Dakota.
American Journal of Science, 4th Series 2(12)
Wieland, G. R. 1896.

特徴

全身骨格化石(2015年撮影)

アーケロンは、白亜紀後期(約7500万年前)の北米に生息していたウミガメです。
知られている中で最大のウミガメで、全長4m、体重2トン。頭骨だけで80cmに及びます。

現生の多くのカメ目のように甲羅の中に手足や首を納めることができませんでした。そのため、足が欠けた化石も多く、おそらくモササウルス類などに捕食されたものと推測されています。

口先は頑丈で、アンモナイトを主食にしていたと多くの学者が考えています。その他 現生のウミガメ同様、海藻やクラゲなどを食していました。

北米のみで発見されるアーケロン

頭部化石(2015年撮影)

アーケロンは、北米のサウスダコダ州とコラロド州のみで発見されます。
他の地域では発見されておらず、アーケロンには外洋を回遊する習性がなかったことを示唆しています。

また、前肢にあたる鰭は前後には動きやすい構造でしたが、上下方向にはあまり動かなかったようです。 そのため深く潜るには適しておらず、海面付近で遊泳していたと考えられています。

アーケロンの記載論文

アーケロンの化石が初めて見つかったのは、1895年のことです。
アメリカ・サウスダコダ州Pierre Shale(白亜紀 約8050万年前の地層)から発掘された標本(標本番号:YPM3000)でした。 翌年1896年 アメリカの古生物学者ジョージ・リーバー・ウィーランドGeorge Reber Wielandは、論文"Archelon ischyros: a new gigantic cryptodire testudinate from the Fort Pierre Cretaceous of South Dakota."の中で大きなカメ-Archelonを記載しました。

アーケロンの記載論文抜粋(1896年)
出典:Archelon ischyros: a new gigantic cryptodire testudinate from the Fort Pierre Cretaceous of South Dakota.
American Journal of Science, 4th Series 2(12)
Wieland, G. R. 1896.

アーケロンの化石・切手・イラストギャラリーはこちら

 

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