ユタラプトル

Utahraptor

ユタラプトル化石


イントロダクション

ユタラプトルの全身骨格化石

全身骨格化石(2004年撮影)

ユタラプトルは白亜紀前期(約1億2700万年-1億2100万年前)の北アメリカに生息した肉食恐竜です。

ドロマエオサウルスの仲間では、最大級の大きさを誇ります。


特徴

ユタラプトルの後足第2指には20cmほどの鋭い鉤爪が発達しており、狩りをする際の武器に使われていたと推測されています。

ユタラプトルの切手

また、後肢は他のドロマエオサウルス類に比べて太くなる傾向があり、大型獣脚類に似た特徴も持っています。他のドロマエオサウルス類同様に、羽毛に覆われていた可能性が指摘されています。

ユタラプトルの全身骨格化石

全身骨格化石(2017年撮影)


ユタラプトルの集団化石

2014年、アメリカ・ユタ州でユタラプトル6頭が入った砂岩の塊が発掘されました。

ユタラプトルの切手

現時点では6頭のユタラプトルが群れで生活していたのか、死後に川の流れなどによって1箇所に集められたのかは定かではありません。 今後の調査で、より詳細な物語が描かれることが期待されます。
同じ場所から草食恐竜イグアノドンの化石も見つかっており、物語のキーポイントになるかも知れません。


発見と論文記載

1975年、アメリカ・ユタ州東部のthe Dalton Wells Quarryで初の化石が発見されましたが、当時は注目されませんでした。 注目されるようになったのは、1991年ユタ州the Gaston Quarryで大きな足のカギ爪が見つかったことです。
1993年、アメリカの古生物学者ジェームズ・カークランド(James Ian Kirkland)たちによって、新属新種ユタラプトル(Utahraptor ostrommaysorum)が記載されます。

種の記載については逸話が残っています。
記載者ジェームズ・カークランドは、非営利な恐竜研究機関Dinamation International Societyに所属する古生物学者でした。 研究資金を援助する見返りに、種名を決める権利を売り出したのです。 映画ジュラシック・パーク(Jurassic Park)で有名な映画監督スティーブン・スピルバーグから模式種名を"ユタラプトル・スピルバーギィ(Utahraptor spielbergi)"とする提案が出されていましたが、 援助額が同意に至らず、監督の名前を模する種名は採用されなかったそうです。
エール大学の古生物学者ジョン・オストロム(John Ostrom)と、カリフォルニア州にある映画ロボット製作会社ディナメーション・インターナショナル創業者のクリス・メイズ(Chris Mays)に 由来する種名ostrommaysorumが採用されることになりました。


ユタラプトルの基本データ

学名(属名) Utahraptor
名前の意味 ユタ州(地名)の泥棒
Utah(ユタ州)[地名]-raptor(泥棒)[ラテン語]
分類(分岐分類) 竜盤目・獣脚類(獣脚亜目・テタヌラ下目)
全長 約5-7m
食性 肉食
生息時期 白亜紀前期(約1億2700万年-1億2100万年前)
下分類・種名 Utahraptor ostrommaysorum
論文記載年 1993
属名の記載論文 A large dromaeosaur [Theropoda] from the Lower Cretaceous of Utah.
Hunteria. 2.
by Kirkland, J.I.; Burge, D.; Gaston, R. 1993

 
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