ギガノトサウルス

Giganotosaurus

ギガノトサウルスの化石


イントロダクション

ギガノトサウルスの頭骨化石

頭骨化石(2004年撮影)

ギガノトサウルスは、獣脚類としては最大級の恐竜です。
南アメリカのギガノトサウルスの最大標本は 体長約13mを超え、北アメリカのティラノサウルス・レックスの最大標本よりも大きく、体重も1-2t重かったと推定されています。


特徴

ギガノトサウルスの身体は、ティラノサウルスよりも大きくがっちりしていました。体重は約8~9tと推定されています。 その反面、頭骨のアゴはティラノサウルスほどの厚みはなく、噛む力はティラノサウルスに比べて弱かったようです。

「ティラノサウルスの歯は丈夫で、獲物の骨を砕く」のに対し、「ギガノトサウルスの歯は細くて鋭く、獲物の肉を切り裂く」のに適していたと考えられています。 ティタノサウルス類(竜脚形類)の近くで見つかったため、自分よりも大きな獲物を捕食していた可能性も示唆されています。

ギガノトサウルスの全身骨格

全身骨格化石(2011年撮影)


アフリカ大陸と南アメリカ大陸の恐竜

ギガノトサウルスは、アロサウルス上科カルカロドントサウルス科に属しています。 頭骨は、北アメリカのティラノサウルスよりも アフリカ大陸のカルカロドントサウルスの特徴と似ています。

ギガノトサウルスの切手

アフリカの恐竜カルカロドントサウルスと南アメリカの恐竜ギガノトサウルスが近縁であることは、 両大陸が比較的遅い時期まで陸上でつながっていたことの裏づけにもなっています。


発見と論文記載

1993年、アマチュアの化石ハンターだったキャロリーニ(RubénD. Carolini)が、アルゼンチン・パタゴニアのヌーケン州Villa El Chocón近郊の荒廃地Candeleros Formationで 脛骨の化石を見つけます。 化石発見の通報を受けたアルゼンチンの古生物学者ロドルフォ・コーリア(Rodolfo Coria)とレオナルド・サルガド(Leonardo Salgado)が、1994年調査のために現地に派遣されます。
骨格はほぼ70%ほどが保存され、脊柱や胸部、骨盤、大腿骨などを発掘します。これらの化石は、標本番号MUCPv-Ch1でカタログ化されました。

1995年、コーリアとサルガドにより新属新種としてギガノトサウルス(Giganotosaurus carolinii)が記載されます。 属名の"Giganotosaurus"は巨大な南のトカゲの意味、種名の"carolinii"は発見者に由来しています。 標本番号MUCPv-Ch1は発見者キャロリーニの意思により、発見地そばに建てられたエルネスト・バッハマン古生物学博物館(Ernesto Bachmann Palaeontological Museum)に所蔵・展示されています。


ギガノトサウルスの切手・化石

ギガノトサウルスの頭骨化石

頭骨化石(2015年撮影)


ギガノトサウルスの基本データ

学名(属名) Giganotosaurus
名前の意味 巨大な南のトカゲ
Gigas(巨人)[ギリシャ語]-notos(南の)[ギリシャ語]-saurus(トカゲ)[ギリシャ語]
分類(分岐分類) 竜盤目・獣脚類(獣脚亜目テタヌラ類アロサウルス上科)
全長 約13m
食性 肉食
生息時期 白亜紀後期
下分類・種名 Giganotosaurus carolinii
論文記載年 1995
属名の記載論文 A new giant carnivorous dinosaur from the Cretaceous of Patagonia.
Nature, Volume 377.
by Coria, Rodolfo A.; Salgado, Leonardo. 1995.

 
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