最古の恐竜の胚が入ったマッソスポンディルスの卵
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最古の恐竜胚が入ったマッソスポンディルスの卵化石の調査結果を、アメリカ国立自然史博物館の古生物学者Reisz、Robert R.、 David C. Evansらが発表しました。
ジュラ紀前期のものと考えられる卵の中に入っていたのは、全長20cmほどの孵化直前のマッソスポンディルス(Massospondylus carinatus)の赤ちゃん。
マッソスポンディルスは成長すれば4mになる2足歩行する初期の竜脚形類ですが、赤ちゃんは親とは異なる体型だったそうです。
赤ちゃんは前脚が長く、4足歩行だったらしいことが分かりました。
今回調査した卵の化石は、1976年に南アフリカとレントの国境付近で見つかっていたものです。 高性能の顕微鏡等の解析技術が進んだことによって、詳細な調査が可能になりました。
記載論文:Embryonic Skeletal Anatomy of the Sauropodomorph Dinosaur Massospondylus from the Lower Jurassic of South Africa.
Journal of Vertebrate Paleontology. 30.
by Reisz、Robert R.、 David C. Evans.