ハルペス(三葉虫)
Harpes
古生物図鑑 / 恐竜のしっぽ
古生物図鑑 / 恐竜のしっぽ
特徴
ハルペス(Harpes)属は、かつてプティコパリア目(Ptychopariida )の中に分類されていましたが、現在では独立したハルペス目(Harpetida)として分類されています。
帽子のつばのような広がりが頭周りに発達しています。まるで、ロボットアニメに出てくるヘルメットのようです。
デボン紀中期(約4億1600万年-3億5900万年前)に生息していました。示準化石としても用いられます。
モロッコ産の化石が有名ですが、ドイツからも産出しています。
カタカナ表記では、"ヘルペス"と記載されることもあります。
ハルペスとは
学名(属名) | Harpes |
分類 | 三葉虫綱-ハルペス目 |
生息時期 | デボン紀中期 |
下分類・種名 | Harpes kylindrorhachis Harpes macrocephalus Harpes perradiatus Harpes ungula Harpes venulosusなど |
論文記載年 | - |
帽子のつばの役割
ハルペスのつばには、多数の微細な穴が空いていました。
ハルペスの食性は濾過食だったようです。微細な穴は、食物を摂取するため海底の泥をこしとる役目を果たしたと考えれています。
泥をスコップですくうように、頭で泥をすくっていたのでしょう。
その姿を想像すると、頭の形状はヘルメットではなくスコップに見えてきます。