ユーリプテルス(ウミサソリ)
Eurypterus
古生物図鑑 / 恐竜のしっぽ
古生物図鑑 / 恐竜のしっぽ
ユーリプテルスとは
学名(属名) | Eurypterus |
分類 | 鋏角亜門-広翼網-ウミサソリ目 |
生息時期 | シルル紀(約4億3200万年-4億1800万年前) |
下分類・種名 | Eurypterus remipes Eurypterus clevelandi Eurypterus cestrotus Eurypterus boyliなど |
論文記載年 | 1825 |
特徴
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ユーリプテルスは、オルドビス紀(約4億6000万年前)に登場し、シルル紀(約4億3200万年-4億1800万年前)の海に繁栄したウミサソリ目を代表する属です。
化石は、シルル紀当時ローレンシア大陸を形成していた地域 - 北米、ヨーロッパ、北西アジアから産出します。
ニューヨークから保存状態の良い化石が発見されることから、1984年に、Eurypterus remipesは"ニューヨーク州の化石"に指定されました。
体長は15-25cmほどのものが多いのですが、最大1mに達するものも発見されています。
茨城県自然博物館所蔵
パドル(船を漕ぐ道具)に似た腕をもち、浅瀬を泳いでいたと考えられています。
水中で加速を得るには適していましたが、秒速3-4mほどで 決して速くはありません(現生のウミガメ程度)。
ユーリプテルスは、海底を歩いて砂上の軟体動物を補食していたようです。
頭部には複眼を備え、口には6つの付属肢をもっていました。また、オスとメスで頭部の形が異なることがわかっています。
生息地 メインは浅瀬の海だけど・・・
群馬県立自然史博物館所蔵
1989年、ユーリプテルスの呼吸器系についての研究が行われました。
水中での生活に適したエラが主の呼吸器官となっていますが、補助的な呼吸器官であるKiemenplatten(現生のカニに似た補助的呼吸器)を備えていることがわかりました。
短時間であれば陸上を歩くことができたと結論づけています。