マイアサウラ

Maiasaura

マイアサウラの化石


イントロダクション

マイアサウラの骨格化石切手

マイアサウラの骨格化石切手

マイアサウラは初めて、子育てをした可能性を示唆した恐竜です。
そのため、属名の意味は「良い母トカゲ」と命名されました。

白亜紀後期の北米に生息していた鳥脚類です。


特徴

マイアサウラの骨格化石

マイアサウラの骨格化石(2018年撮影)

直経100cm、深さ50cmほどのクレーターとなった巣の中に、20〜25個の卵が見つかっています。
マイアサウラの成体は3tを超える巨体のため親が抱卵したとは考えにくく、葉を被せてその発酵熱で温めていたと推測されています。

体長1m未満(子供)のマイアサウラの化石を調べると、歩けるほどには脚が発達していませんでした。 歩けないほど幼い個体の歯が既に摩耗していたことは、巣の中にいても硬い葉(エサ)を食べることができたことを示しています。
マイアサウラの親はアヒルのような口で葉をむしり取り、子供のためにエサを運んだのではないか、と考えられます。
(近年、孵化前の赤ちゃんからも摩耗した歯が見つかっており、「幼体の歯の摩耗がエサを与えた証拠にはならない」と主張する学者もいます)


マイアサウラの成長

[卵の状態]から[成体]に至るまで、様々な成長段階の化石が見つかっています。成長に関する研究が盛んに行われています。

マイアサウラの全身骨格化石

子どもの全身骨格化石(2012年撮影)

卵からかえったばかりのマイアサウラは50cmに満たない体長でしたが、生後1〜2ヶ月は巣の中で過ごし、1歳のときには体長3mを超えています。

そのころから成長速度は鈍くなり、生後7〜8年で成体(大人)となりました。
大人になったマイアサウラは8〜9mに達しました。

マイアサウラの全身骨格化石

全身骨格化石(2018年撮影)


発見と論文記載

マイアサウラの記載論文抜粋(1979年)

マイアサウラの記載論文抜粋(1979年)
出典:Nest of juveniles provides evidence of family structure among dinosaurs.
Nature. 282.
by John R. Horner.; Robert Makela. 1979.

1979年アメリカ・モンタナ州西部のTwo Medicine Formationにおいて、標本番号PU 22405で知られる化石が発見されました。
卵化石や孵化した直後の幼体が知られ、同年ホーナー博士(John R. Horner)とロバート・マケラ( Robert R. Makela)は世界的な科学誌Natureに掲載した論文"Nest of juveniles provides evidence of family structure among dinosaurs.(恐竜の家族構成の証拠について)"の中で、マイアサウラ(Maiasaura peeblesorum)を記載します。"マイア(Maia)"とは、ギリシャ語で"良い母親"を指します言葉です。


マイアサウラの切手・化石

マイアサウラの骨格化石切手

マイアサウラの骨格化石切手


マイアサウラの基本データ

学名(属名) Maiasaura
名前の意味 良い母トカゲ
maia(良い母)[ギリシャ語]-saura(トカゲ)[ギリシャ語]
分類(分岐分類) 鳥盤目・鳥脚類 (鳥脚亜目・ハドロサウルス科)
体長(大きさ) 約8 - 9m
食性 草食
生息時期 白亜紀後期
下分類・種名 Maiasaura peeblesorum
論文記載年 1979
属名の記載論文 Nest of juveniles provides evidence of family structure among dinosaurs.
Nature. 282.
by John R. Horner.; Robert Makela. 1979.

 
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