トリケラトプス

Triceratops

トリケラトプス化石


イントロダクション

トリケラトプスのいる風景

トリケラトプス(当サイト・オリジナル)

トリケラトプスは、ティラノサウルスと並んで最も有名な恐竜の属です。
白亜紀末の恐竜最後期、北米に生息していた最大級の角竜でした。

トリケラトプスは、[分岐分類での恐竜の定義]にも使われています。恐竜とは「トリケラトプスおよび新鳥類の、直近の共通先祖とその子孫」と定義されています。 ここでは"トリケラトプス"自体に意味はなく、知名度の高い鳥盤目の代表属として使われているだけです。(定義では"新鳥類"が獣脚類、つまり竜盤目の代表として使われています。)


特徴

トリケラトプスの特徴は、名前の通り頭部の3本の角です。眼の上に2本と鼻上の1本の角は、護身用の武器とする説が有力です。

トリケラトプスの頭骨化石

トリケラトプスの頭骨化石(2004年撮影)

大きなフリルの役割については様々な説があり、「首を守るための防具」とする説の他に、「異性を惹きつけるディスプレイ」、「身体を大きく見せて、外敵に対して威嚇するもの」、「縄張り争いのための道具」等の諸説があります。
大型肉食恐竜につけられたと思われる傷のついたフリルも見つかっています。その役割はひとつとは限りません。

顎の力は強く、白亜紀に栄えた被子植物の堅い実をかみ砕いて食べていたと推測されています。

トリケラトプスの切手

トリケラトプスの切手

トリケラトプスの切手

トリケラトプスの全身骨格化石

トリケラトプスの全身骨格化石(2006年撮影)


角の形体変化と成長

トリケラトプスは、成長に伴って角の形体を変化させていきます。

トリケラトプス幼体の頭骨化石

トリケラトプス幼体の頭骨化石(2012年撮影)

産まれたばかりの段階では、角は短く、直線的でした。
若いトリケラトプスは、眼の上の角が大きく後方に反り曲がっており、 成長するにつれて反り返りが浅くなり、やがて前方を向くようになります。

ただし、フリルと角の形状は個体差が大きかったことも分かっています。フリルと角の形状が異なるためにトリケラトプス属の中で別種として挙げられていた種も、現在では個体と成長の差によるものとしてまとめられて、"Triceratops horridus"と"Triceratops prorsus"の2種のみが有効種として認められています。

成長順トリケラトプスの頭骨化石(角の形状変化)

成長順トリケラトプスの頭骨化石(2012年撮影)
手前・右側(若い)から奥・左側に成長していきます


トリケラトプスの足

トリケラトプスの右前足化石

トリケラトプスの右前足化石(2014年撮影)

トリケラトプスは重い頭を支えるために、前足に体重のおおくを預けていたと考えられています。

前足は親指から中指までの3本が発達し、互いに支え合うことで強い構造となっています。 前足3本の指で大きな頭を支えていたことが示唆されます。薬指と小指は身体を支える役割はあまり負っていなかったようです。

トリケラトプスの右後足化石

トリケラトプスの右後足化石(2014年撮影)

後足は中指が一番長く、外側の指ほど節の骨の数が多くなります。
前足に比べて接地面積が少なく、体重を預けるには適していなかったことが分かります。


発見・発掘

1887年アメリカ・コラロド州で、初めて発掘されました。角の部分が見つかりましたが、当初は巨大なバイソン(野牛)のものと考えられて "Bison alticornis"という学名が与えられます。ところが、翌年1888年保存状態のよい30%ほどが残された頭骨化石が見つかり、角はバイソンのものではないことが分かりました。
1889年"Bison alticornis"は、トリケラトプス"Triceratops"と命名され直します。

トリケラトプスの頭骨化石

トリケラトプスの頭骨化石(2012年撮影)

トリケラトプスで最もよく見つかる部位は、丈夫な頭部です。多く見つかる頭部についての研究は進んでいます。

トリケラトプスの切手

トリケラトプスの切手

トリケラトプス・ホリッドスの全身骨格(国立科学博物館)

トリケラトプス・ホリッドスの全身骨格(2005年撮影)
国立科学博物館

全身が揃った状態で発掘されている骨格は少ないのですが、そのうちの1つが東京・国立科学博物館に保存・展示されています。アメリカ・ノースダコタ州で発掘されたトリケラトプス・ホリッドス"Triceratops horridus"です。

トリケラトプスの切手

トリケラトプスの切手

2012年、アメリカ・ワイオミング州で3体のトリケラトプスの化石が見つかっています。 そのうち1体は小さく、幼体(子供)のものだったそうです。「親子」であった可能性もありますが、実際には分かりません。

トリケラトプスの顎

トリケラトプスの顎(2016年撮影)

トリケラトプスの皮膚の印象化石

トリケラトプスの皮膚の印象化石(2014年撮影)

ウロコが敷き詰められた皮膚の印象化石も見つかっています。

トリケラトプスの歯化石は比較的よく見つかるようで、大きさ・状態を問わなければ安価に(10,000-15,000円ほど(2017年時点)で)入手することができます。


トリケラトプスの切手・化石

トリケラトプスの切手

トリケラトプスの切手

トリケラトプスの切手

トリケラトプスの切手

トリケラトプスの切手

トリケラトプスの切手


トリケラトプスの基本データ

学名(属名) Triceratops
名前の意味 3本の角を持つ顔
分類(分岐分類) 鳥盤目・周飾頭類(周飾頭亜目・角竜下目)
体長 約9m
食性 植物食
生息時期 白亜紀末
下分類・種名 Triceratops horridus
Triceratops prorsus
論文記載年 1889

 
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