恐竜とは -定義と特徴-

恐竜の定義

 

現在の学術的な恐竜の定義は、
   「鳥とトリケラトプスの直近の共通祖先と、そのすべての子孫」
ということになっています。

ここで使われる、属としての[トリケラトプス]自体に特別な意味はなく、
[竜盤目である獣脚類(鳥)]と[鳥盤目の周飾頭類(トリケラトプス)]の、直近の共通祖先から派生したグループを「恐竜」と定義しています。

竜盤目、鳥盤目については、こちら「恐竜を分類すると」
獣脚類、周飾頭類については、こちら「恐竜をさらに分類すると」
をご覧ください。▲新しいウィンドウ、またはタブが開きます。

恐竜の定義(分岐分類)

分岐分類による恐竜の定義   (赤枠で囲んだ部分が「恐竜」)

 

[鳥とトリケラトプスの共通祖先と、そのすべての子孫]=[恐竜]は、上図の青線から派生する動物です(赤枠部分)。
プレシオサウルスに代表される首長竜類や、プテラノドンなどの翼竜は、恐竜ではありません。
[鳥とトリケラトプスの直近の共通祖先]よりも以前に分化したグループに属しているからです。

単弓類は、哺乳類以外の種はすべて絶滅しています。
単弓類を「爬虫類に含めない」説もあります)

プテラノドンの骨格

プテラノドン(翼竜)の全身骨格
翼竜は、恐竜ではありません。

 

分岐分類学の定義によると、ハトやスズメなど現生の鳥類も「恐竜の一種」に含まれます。

現生の鳥類は、
「爬虫綱 > 双弓亜綱 > 主竜類 > 恐竜上目 > 竜盤目 > 獣脚亜目 > テタヌラ下目 > コエルロサウルス類 > マニラプトル類」に分類されています。 鳥類は恐竜
同じ[マニラプトル類]のグループには、オヴィラプトル(オビラプトル)やデイノニクス、ヴェロキラプトル(ベロキラプトル)などが属しています。

 

恐竜の特徴①  乾燥に強い卵

 

恐竜が陸地で成功を治めた要因のひとつとして、
堅い殻で覆われた卵を産む動物であったことが挙げられます。

卵を堅い殻で覆って、胚に栄養を与えるための羊水(鶏の卵でいう"卵白"の部分)を内部に蓄えました。
産卵場所に水が必要な両生類とは異なり、恐竜は乾燥した陸地にも卵を産むことができたのです。

恐竜獣脚類の卵化石

恐竜(獣脚類)の卵化石

また堅い殻を持つことで物理的な強度も高まって、例えば地中に埋めて温度を保ったり、捕食者の目に入るのを防ぐこともできたかも知れません。

 

恐竜の特徴②  2足歩行

 

現生のワニやトカゲのような主な爬虫類は、脚が腰から横に伸びてから、関節でほぼ直角に曲がって地面をとらえています。
これに比べて、恐竜は身体の真下に脚が伸びていました。
体重を支えるのに効率が良く、そのために動く速度が格段に速くなりました。
2足歩行も可能となります。

恐竜の脚のつきかた

トカゲの脚のつきかたと恐竜の脚のつきかたの比較

 

恐竜の中には「4足歩行」の種が多くいますが、これらは「大きくなった身体を支えるため、二次的に4足歩行に移行していった」と考えられています。

一般に4足歩行として知られる 竜脚形類、装盾類や周飾頭類も、
「初期の属(種)は2足歩行が可能だった」と推測されています。
例えば、プラテオサウルス(三畳紀に生息した初期の竜脚形類)、レソトサウルス(ジュラ紀前期の初期の装盾類)やプシッタコサウルス(白亜紀前期の初期の周飾頭類)等は、2足歩行が可能でした。

プシッタコサウルスの全身骨格

プシッタコサウルス(周飾頭類-角竜)の全身骨格