恐竜のいた時代は

恐竜が登場する以前

 

2億5000万年前、大陸同士の衝突によって地球唯一の大陸(超大陸パンゲア)ができました(*1)
同時に、それまで生息していた地球上の生物の90%以上の種が絶滅する事件が起きました。
大規模な火山活動で舞い上がった粉塵のため太陽の光をさえぎり寒くなったり、その後には発生した大量の二酸化炭素による温暖化があったようです。また火山活動の中で発生したガスと酸素とが化学反応を起こし、酸素の量は減っていきました。急激な気温の変化と酸素濃度の低下が、大量絶滅を引き起こしたと考えられています。
この時に、三葉虫やウミユリ等が絶滅しました。

大量絶滅と同時に古生代が終わり、中生代-三畳紀に移っていきます。
古生代に比べて地球の陸地は乾燥していました。
乾燥に適応した生物が生息地域を広げていくことになります。

 

超大陸パンゲアの生成時期と分裂時期については、「約2億5000万年前に超大陸ができて、約2億年前から分裂を始めた」とする説と「約3億年前に超大陸ができて、約2億5000万年前から分裂を始めた」とする説があるようです。

 

恐竜の登場

 

恐竜は、三畳紀後期−2億3000万年前に姿を現します。
地球が生まれて、約44億年後のことです。
全長1mのエオラプトルという恐竜(獣脚類(*2))です。現在の南米(アルゼンチン)から発見されています。

恐竜の最も重要な特徴は、脚が腰から直下に伸びていることです。

エオラプトルの骨格

エオラプトルの骨格化石

 

現生のワニやトカゲ等の主な爬虫類は、脚は一旦腰から横に伸びています。これでは2足歩行はできません。
恐竜は脚が直下に伸びていたために、2足歩行が可能となり、動く速度を格段に速めました。
初期の肉食恐竜は獲物を捕らえるのに必要な速さを身に付けていました。

 

(*2)近年、エオラプトルは外鼻孔や前肢の指の形から、「獣脚類ではなく、原始的な竜脚形類」とする説も唱えられています。

 

再度の大量絶滅と、ジュラ紀

 

2億800万年前、 彗星の破片が地球の広範囲に散らばります。 カナダやフランスでこの跡が確認されています。
また、中央大西洋のマグマ帯ではこの時期 大規模な火山活動があったようです。
これにより、多くの種が滅びてしまいます。三畳紀が終わりを告げる瞬間でした。ジュラ紀の幕開けです。

絶滅を免れた恐竜たちは1億9900万年前[ジュラ紀]に入ると、種類を急激に増やしていくと同時に、大型化していきます。それまで1つだった大陸(パンゲア大陸)も、分裂を始めます。
乾燥に強かった恐竜はさらに生活範囲を広げ、大型化していきました。

[ジュラ紀]の代表的な恐竜として、アロサウルスやステゴサウルス、ディプロドクス、アパトサウルスがいます。

ステゴサウルスの全身骨格

ステゴサウルスの骨格化石

 

この時期に、恐竜の1グループである獣脚類の中から、”翼をもつ鳥類=始祖鳥”へと進化したものがいました。

 

白亜紀へ

 

1億4500万年前、白亜紀へと移っていきます。
大陸は更に分裂と移動を続け、地域ごとに様々な恐竜が進化していきます。

植物も進化していました。
ジュラ紀まではシダや針葉樹などの裸子植物しかありませんでしたが、白亜紀になると実のなる被子植物が現れました。被子植物は栄養価が高く、草食の動物にとっては効率的に摂取できます。
被子植物の登場が恐竜の進化に拍車をかけました。
角竜やヨロイ竜など、特徴的な姿の恐竜が現れました。

トリケラトプスの骨格

トリケラトプスの骨格化石

[白亜紀]の代表的な恐竜には、ティラノサウルスやトリケラトプス、オビラプトル、スピノサウルス、イグアノドンがいます。

 

そして6550万年前、恐竜は姿を消しました。
[中世代]が終わり、[新生代]が始まります。
一部の恐竜(獣脚類)はすでに飛翔能力をもつ鳥に進化しており、現在まで生き延びています。

ミクロラプトル・グイの全身骨格

ミクロラプトル・グイの全身骨格
ドロマエオサウルス科の羽毛恐竜です。

 

地球の歴史からすると・・・

 

下の図に、地球46億年前の歴史を棒で表します。
それに比べれば、恐竜のいた時期も最近の出来事のようです。

地球の生物歴史

地球の歴史から比べると・・・

 

地球の歴史を1年に例える(1月1日に誕生)と、
単細胞生物が現れたのは3月5日、
多細胞生物が7月25日、
背骨のある魚が誕生したのが11月22日、
恐竜が12月13日に現れ、12月26日に姿を消します。
原人の誕生が12月31日の午後2時頃ということになります。