アパトサウルス

Apatosaurus

アパトサウルス化石


イントロダクション

アパトサウルスの切手

アパトサウルスの切手

アパトサウルスは、大型竜脚類として有名な恐竜です。

アパトサウルスはブロントサウルスと因縁の関係にあります。
ブロントサウルスとアパトサウルスが同じ属であると結論づけた1903年、"ブロントサウルス"は無効名となり、"アパトサウルス"に吸収合併されています(アパトサウルスが先に論文掲載されていたため、こちらが有効名となりました)。
ところが、2015年ディプロドクス科の進化を調査した結果、「"ブロントサウルス"と"アパトサウルス"が別属である可能性がある」ことが提唱されました。 この論文が受け容れられれば、112年ぶりに、"ブロントサウルス"が"アパトサウルス"から独立を勝ち取ることになります。


特徴

アパトサウルスの切手

アパトサウルスの切手

アパトサウルスは、がっちりした太めの身体をしていました。体重は25〜30トン前後と推測されています。

森林の歯をもぎ取って食べていたと考えられています。1990年代になって、ディプロドクスに近い属(種)であることが分かりました。

アパトサウルスの頭骨化石

アパトサウルスの頭骨化石(2004年撮影)
ディプロドクスの頭骨に似ていますが、よりがっちりしています。


アパトサウルスの成長速度

骨の断面に見られる成長線(木の年輪のようなもの)を調べて、アパトサウルスの成長速度を推測した研究があります。

アパトサウルスの切手

アパトサウルスの切手

卵から孵ったときのアパトサウルスは全長30cmほど。
8歳〜12歳の間に急成長し、この間は1年に最大5トンずつ増加しました。急激に大きくなるのです。
15歳になるころには全長25mに達し、それ以降はあまり大きくならなかったようです。

アパトサウルスの幼体化石

アパトサウルスの幼体全身骨格(産状化石)(2017年撮影)


ブロントサウルスの名前の問題

1879年 アメリカの古生物学者マーシュは、発見した竜脚形類の化石にブロントサウルス(Brontosaurus)と名付けました。

アパトサウルスの切手

アパトサウルスの切手
Brontosaurusと記載されています

1903年 アメリカのフィールド自然史博物館が再度調査した結果、「ブロントサウルスと呼ばれた化石標本は [1877年に発掘・発表されていたアパトサウルス]と同一属である」 と結論づけました。
そのため「ブロントサウルス」の学名は消えて 先に命名されていた「アパトサウルス」に属名を統一しましたが、 統一されたことが一般に知られることは少なく、それ以降も一般書や図鑑などでは「ブロントサウルス」の名前が使い続けられました。
最近の図鑑では「ブロントサウルス」の名前は見かけなくなりましたが、年配の方には「ブロントサウルス」に馴染みのある方もいると思います。

ところが2015年、ポルトガルのヌエバ・デ・リスボン大学が「ディプロドクス科の分類・進化」に関する研究成果を発表しました。
その論文の中で、「ブロントサウルスとアパトサウルスは、それぞれが独立した属である」と結論づけました。
「かつてブロントサウルスとされた骨格は、アパトサウルスよりも華奢で、肩甲骨の一端が丸く膨張している」とし、 アパトサウルスとブラキオサウルスは属として別の種類に区別されるべきだと主張したのです。

アパトサウルス(ブロントサウルス)の上腕骨

アパトサウルス(ブロントサウルス)の上腕骨化石(2015年撮影)
2015年夏の展示会では、あえて"ブロントサウルス"と記載されていました。

2015年の論文が他の学者たちに受け入れられれば 112年の時間を経て「ブロントサウルス」が復活する可能性がありました。 各メディアも、大きくこの問題を取り上げたことを覚えています。
しかしさらにその後、ブロントサウルスとは「アパトサウルスの胴体にカマラサウルスの頭骨がのっていた」複数別種の混同によるものであったことが示唆されて、 「ブロントサウルス」はまたも無効名となりそうな雲行きです。


アパトサウルス(ブロントサウルス)の切手・化石

アパトサウルスの切手

アパトサウルスの切手

アパトサウルスの切手

アパトサウルスの切手


アパトサウルスの基本データ

学名(属名) Apatosaurus
名前の意味 ひとを騙(だま)すトカゲ
分類(分岐分類) 竜盤目・竜脚形類 (竜脚形亜目・竜脚下目)
体長 約25m
食性 草食
生息時期 ジュラ紀後期
下分類・種名 Apatosaurus ajax
Apatosaurus excelsus
Apatosaurus louisae
Apatosaurus parvus
論文記載年 1877

 
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