アーケオプテリクス | 始祖鳥

Archaeopteryx

アーケオプテリクス|始祖鳥化石


イントロダクション

始祖鳥の化石(ロンドン標本)

始祖鳥の化石(ロンドン標本)(2017年撮影)
1861年に産出された最初に「始祖鳥」と同定された全身化石。大英自然史博物館所蔵

アーケオプテリクス=始祖鳥の化石は、いずれもドイツ・バイエルン州ゾルンホーフェン近郊のジュラ紀後期(約1億4600万年~1億4100万年前)の地層から発見されています。

近年の研究では、アーケオプテリクス(始祖鳥)は現生鳥類 直接の祖先ではないと考えられています。


特徴

恐竜と鳥類、両方の特徴を併せもつアーケオプテリクスは始祖鳥とも呼ばれ、初期の鳥類と考えられています。鋭い歯とかぎ爪を持ち、尾の先まで骨がのびています。

飛ぶのに適した風切羽で前脚(腕)を被い、翼を形づくっていました。後脚や尾にも羽が発達しています。 その反面、首より上の頭部には羽毛の痕跡は無く、おそらく頭部には羽毛は無かったようです。

アーケオプテリクス(始祖鳥)が羽ばたいて飛べたのか、樹上などから滑空するのみだったのかは議論の的になっています。
アーケオプテリクス(始祖鳥)の肩関節は現生の鳥類に比べて動かせる範囲が狭く、胸骨が太く、竜骨突起がなかったことから、翼は高く上げることはできず、飛翔能力は高くなかったことを示しています。

始祖鳥の化石(ベルリン標本)

アーケオプテリクス(始祖鳥)の平面全身骨格(ベルリン標本、2012年撮影))
ロンドン標本と並び最もよく知られている始祖鳥の標本。1876年に発掘されました。
状態が良いため、この標本のレプリカ(複製)が多くの博物館などで展示されています。フンボルト大学自然史博物館所蔵。


鳥類としての始祖鳥

アーケオプテリクス(始祖鳥)は、現生の鳥類に似た翼の構造をしています。

アーケオプテリクス(始祖鳥)の切手

アーケオプテリクス(始祖鳥)の切手
切手では頭部に羽毛のあるように描かれていますが、
現在頭部に羽毛があった痕跡は見つかっていません。

風切羽は、軸に対して左右非対称に羽枝と呼ばれる細かい羽毛(太さは1mm未満です)が生えています。羽枝の両側にも細かい毛が枝分かれ状に並んでおり(小羽枝)、この枝の途中に、カギの形をしたもの(小鉤)がたくさんついています。カギの形をした小鉤が隣の羽枝に引っかけて、大きな羽のかたまりを形づくっています。

飛翔するのに適したこの構造を、アーケオプテリクス(始祖鳥)は備えていました。反面、アーケオプテリクス(始祖鳥)が羽ばたいて飛べたのか、樹上などから滑空するのみだったのかは議論の的になっています。

近年の研究では、アーケオプテリクス(始祖鳥)は現生鳥類の直接の祖先ではないことがわかっています。

始祖鳥の系統

アーケオプテリクス(始祖鳥)の系統
始祖鳥は、現生鳥類の直接的な祖先ではないと考えれています。

始祖鳥は初期の鳥類ではありますが、現生鳥類へ至る進化の枝上には含まれていません。

始祖鳥が生息していたジュラ紀後期(約1億4600万年~1億4100万年前)に、どの程度鳥類が多様化していたのかはわかっていません。

アーケオプテリクス(始祖鳥)の平面全身骨格(アインヒシュタット標本、2012年撮影)

アーケオプテリクス(始祖鳥)の平面全身骨格(アインヒシュタット標本、2012年撮影)
1951年に発見されたポジ(雄型)・ネガ(雌型)標本です。骨が発達していないことから、幼体のものと考えられています。

アーケオプテリクス(始祖鳥)の切手

アーケオプテリクス(始祖鳥)の切手


恐竜-獣脚類としての始祖鳥

始祖鳥が発見された1861年、羽毛をもつ=鳥類が常識でした。そのため、始祖鳥は鳥類に分類されています。
ところが、1990年代以降、中国などから羽毛をもつ恐竜が多数発見されました。現在では、鳥類と恐竜(獣脚類)の線引き(どこからが恐竜でどこからが鳥類なのかの判断)すら難しい状況となっています。

アーケオプテリクス(始祖鳥)の切手

アーケオプテリクス(始祖鳥)の切手

始祖鳥は、鳥類としての分類
 [鳥網] - [古鳥亜網] - [始祖鳥(アーケオプテリクス)目] - [アーケオプテリクス科] の側面をもつ他に、恐竜の一種とも考えれており、恐竜としての分類
 [竜盤目] - [獣脚類] - [テヌタラ類] - [コエルロサウルス類] - [マニラプトル類] にも属しています。


アーケオプテリクス | 始祖鳥の切手・化石

アーケオプテリクス(始祖鳥)の全身復元骨格

アーケオプテリクス(始祖鳥)の全身復元骨格(2005年撮影)

アーケオプテリクス(始祖鳥)の切手

アーケオプテリクス(始祖鳥)の切手


アーケオプテリクス | 始祖鳥の基本データ

学名(属名) Archaeopteryx
名前の意味 古代の翼
分類(分岐分類) 竜盤目・獣脚類 (獣脚亜目・テヌタラ類)
始祖鳥(アーケオプテリクス)目・アーケオプテリクス科
体長 約50cm
食性 雑食
生息時期 ジュラ紀後期
下分類・種名 -
論文記載年 1861

 
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