ジュラ紀に草食の獣脚類-チレサウルス


南米チリのジュラ紀後期の地層から、少し奇妙な新種恐竜が見つかりました。"チレサウルス・ディエゴスアレシ(Chilesaurus diegosarezi)"と名付けたこの恐竜のことを英科学誌NATUREに掲載しています。

チレサウルスの全身骨格化石

チレサウルスの全身骨格化石(2016年撮影)

複数の恐竜分類の特徴を併せ持っていることから、発掘当初(1番初めに見つかったのは2004年)  異なる恐竜3種の化石だと考えられました。その後の更なる研究により、同一種のものであると結論づけました。
研究チームは「まるでカモノハシのようだ」と伝えています。カモに似たくちばし、ビーバーに似た尾、カワウソに似た足を持つカモノハシも、多くの異なる動物の特徴を併せ持っているためです。

チノサウルスの骨盤はステゴサウルスやトリケラトプスなどの鳥盤目の特徴を持ち、4本指の広い後足はブラキオサウルスが属する竜脚形類のようです。後脚からはアロサウルスやティラノサウルスが名を連ねる獣脚類の特徴がみられます。

 

研究チームは、奇妙なチノサウルスを「獣脚類」に分類しました。
歯の形状から、「この獣脚類は草食であった」と報告しています。

アロサウルスやティラノサウルス、ヴェロキラプトルなどが属している獣脚類は、肉食恐竜や雑食恐竜が多くを占めています。 白亜紀に生息した鳥類に近い種の一部で草食獣脚類が知られていましたが、ジュラ紀から草食性の獣脚類がいたことは新たな発見となります。
ジュラ紀の草食性獣脚類の発見は、今後の恐竜進化について議論を発展させていくものと思われます。

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