エルラシア(三葉虫)
Elrathia
古生物図鑑 / 恐竜のしっぽ
古生物図鑑 / 恐竜のしっぽ
エルラシアとは
学名(属名) | Elrathia |
分類 | 三葉虫綱-レドリキア目-プティコパリア亜目-アロキストカレ科 |
生息時期 | カンブリア紀 |
下分類・種名 | Elrathia kingii Elrathia marjumi Elrathia antiquata Elrathia permultaなど |
論文記載年 | 1924 |
特徴
エルラシアは、三葉虫の中で最も馴染み深い属かも知れません。
小さなエルラシア・キンギはアメリカ・ユタ州のカンブリア紀の地層から大量に見つかる(数十万個を産出する)ため、博物館のミュージアムショップなどで安価に購入することができます。
おそらく、世界で一番多くのひとが持っている化石ではないでしょうか
エルラシアは、カンブリア紀中期の海に数多く生息していました。三葉虫を代表する属です。
化石は頭部の両側頬の部分が欠けているものが多く、体長1~2cmほどの平坦なものが多く出回っています。 ボクが小学生の頃に初めて手にしたエルラシア・キンギも、体長2cm弱で頬の部分が欠けていました。同種で3.5cmを上回ると、かなり大きな部類に入ります。
捕食痕と呼ばれる傷「何者かにかじられた痕」が残されているエルラシアも多く見つかっています。 カンブリア紀最大の肉食動物といえば、アノマロカリスが有名です。アノマロカリスによるものである確証はありませんが、 アノマロカリスの人気に連れて「捕食痕の残されたエルラシア・キンギは、通常の数倍から十倍ほどの取引価格に跳ね上がる」こともあるそうです。
初めは、コノコリフェConocoryphe
この三葉虫が北米で発見された当初、コノコリフェConocorypheとして記載されました。1800年代のことです。
1924年、アメリカの古生物学者チャールズ・ウォルコットが別の属としてエルラシアElrathiaを記載し直しました。