地球の歴史上5回起きた大量絶滅 -6回目が進行中-

地球46億年の歴史の中で、生物は5回の大量絶滅を経験しました。
そして、大半の生物学者は、現在6回目の大量絶滅が進行中であるといいます。

 

1回目 オルドビス紀末の大量絶滅

 

約4億4300万年前に発生した、生物種の85%が死滅した大量絶滅です。
オルドビス紀初めには42℃(熱いお風呂くらい)あった海水温度もオルドビス紀末になると23℃まで寒冷化が進み、南極に近いゴンドワナ大陸(今のアフリカや南アメリカ)には氷床が広がりました。この頃の動物は陸上への進出を果たしておらず海が唯一の生活場所だったのですが、巨大な氷床が広がったことで、浅瀬の海辺に生息していた生物が住む場所を奪われていったようです。

 

三葉虫オンニアの集団化石

オンニア(Onnia sp.)の集団化石
オルドビス紀の三葉虫

また、NASAとカンザス大学が共同で「地球近辺で起きた超新星爆発によるガンマ線バーストが、大量絶滅の原因となった可能性」も指摘しています。

それまで繁栄していた腕足類、コノドントなどの多くの種が、このときに姿を消しました。

 

2回目 デボン紀後期の大量絶滅

 

約3億7400万年前、海中の酸素濃度減少と寒冷化が進み、生物種の82%が絶滅しました。
甲冑魚などの多くの海生生物が死滅しました。
高緯度より低緯度に住む生物のほうが、絶滅率が高かったことが分かっています。

比較的、川や沼などの淡水に生息していた魚などは生き延びたようです。棘魚類の海生種種が87%絶滅しているのに対し、淡水種では30%の絶滅に留まっています。

この大量絶滅の後、両生類の陸上進出が始まります。

 

3回目 ペルム紀末の大量絶滅

 

約2億5100万年前の大量絶滅です。海生生物の95%、生物種の90%以上が絶滅したと考えられています。 史上最大の絶滅となったこの時期に、数を減らしつつあったすべての三葉虫の種は完全に絶滅しました。

絶滅の原因についてはいくつかの仮説があります。
[世界規模で海岸線が後退した形跡があり、これによって食物連鎖のバランスが崩れた]、 [大規模な火山活動により大気に放出されたメタンと酸素が化学反応を起こして、酸素濃度が激減した]などの説が提唱されています。

シベリアにはこのときの火山活動で堆積した溶岩の塊が残っています。その溶岩の塊は、日本国土の19倍=700万km2の範囲にまで広がっています。

ディメトロドンの切手

ディメトロドン(Dimetrodon)の切手
ペルム紀前期に繁栄した哺乳類型爬虫類

ディメトロドンの全身骨格化石

ディメトロドン(Dimetrodon)の全身骨格化石
ペルム紀前期に繁栄した哺乳類型爬虫類

 

4回目 三畳紀末の大量絶滅

 

約1億9900万年前の大量絶滅です。爬虫類や大型の単弓類(哺乳類型爬虫類)の多くの種が絶滅しました。 生物種の76%が絶滅したと考えられています。

リストロサウルス(Lystrosaurus)の全身骨格化石

リストロサウルス(Lystrosaurus)の全身骨格化石
三畳紀前期に生息した単弓類(哺乳類型爬虫類)

 

三畳紀末を乗り越えた恐竜がこの後、絶滅した生物種の生活圏を埋めるように、大型化・多様化を始めます。

 

5回目 白亜紀末の大量絶滅

 

約6550万年前の大量絶滅です。恐竜や翼竜、魚竜、アンモナイトなど生物種の70%が絶滅しました。
淡水に生息していた生物は影響が少なく、陸上や浅い海中の生物に多大なる影響を及ぼしました。

メキシコ・ユカタン半島沖に落下した隕石衝突(それによって引き起こされた酸性雨などの環境変化)が直接的な原因とする説が有力です。

翼竜プテラノドンの切手

翼竜プテラノドン(Pteranodon)の切手

 

恐竜のお勉強 [恐竜が絶滅した理由]

 

 

6回目 現在進行中の大量絶滅

 

大半の生物学者が、「現在6回目の大量絶滅が進行中である」と警鐘を打ち鳴らしています。
今までの大量絶滅と異なっているのは、ただ一種の生物種(=人間 ホモ・サピエンス)の行動(環境破壊)が原因となっている点です。

現在、動物では5500種以上が絶滅の危機に直面しています。
今後40~50年の間に、哺乳類の25%・鳥類の15%が絶滅する道を歩いています。 状況があまり把握されていない魚類、爬虫類、両生類においても、少なくとも1200種が姿を消すと予想されています。